北海道大学病院内科Ⅰ(第一内科)

教授挨拶

ご挨拶

今野 哲 教授
今野 哲 教授

当教室のホームページへアクセスしていただきありがとうございます。北海道大学呼吸器内科学教室(北大病院内科I(第一内科))は、呼吸器領域を診療・研究の中心にとしており、日本の呼吸器病学を長年にわたりリードしてきた教室のひとつです。呼吸器疾患は、肺癌・肺感染症・慢性閉塞性肺疾患・間質性肺炎・気管支喘息・肺高血圧等々 疾患の種類が多く、とりわけ超高齢化社会を迎えつつある本邦においては益々重要性が増している領域です。また、肺のみならず多臓器症状を呈する疾患も多いため、診療領域の守備範囲が広く、患者さんの全身を診ることが求められます。本教室の長年の伝統として「全身を診られる良き臨床医を育てる」という確固たる理念があり、教室員の誇りとしているところです。この姿勢は、平成30年度から導入された新内科専門医制度の理念も基づくものでもあり、私たちの教室では、従来の研修システムを踏襲し、関連病院においては、呼吸器以外の多くの領域も研修できることが大きな強みです。

私たちの教室は、臨床、研究に加え、教育を熱心におこなうことも誇るべきことであり、すべての構成員が後輩を教えることを当然と考える教育環境や、さまざまな背景をもった人材を道内外から積極的に受け入れる雰囲気を持っています。もしも当科を見学に来られた時には、皆からの親切な説明や、食事会の勧誘等の多さに驚くことでしょう。また、内科学分野の教室として女性スタッフ、女性医師が多いことも特徴のひとつです。今後は、男女問わず、それぞれにおかれた社会環境は異なり、決して互いを比較することはせず、自分にできる最大限の貢献を果たすことで、互いを理解し、尊敬することが、大きな組織を保つ重要な点と考えます。

また、平成28年からは外国人スタッフも加わり、外国人訪問者や留学生を積極的に迎え入れており、また、学生実習の中にも英語教育を取り入れています。これは決して英語ができばければ、当科では気まずいという事ではなく、むしろ英語の得意でない皆様も、各個人においてのレベルアップを目指しており、英語が得意であるか否かは個人の評価につながることではありません。

私たちの教室は、2020年11月に開設100周年を迎えます。これまで多くの方がたに支えていただきながら、長い歴史を歩んでまいりました。北海道大学に課せられた使命は、ともすると、本州の大都市圏の大学と比較し、高いレベルにあるものと考えます。それは、道内の深刻な医師不足から、地域医療への貢献は必須であり、いっぽうで世界に発信する研究の遂行も常に要求されます。そして、この両者にこれまで応えてきたのが北海道大学医学部です。当科は、北海道で初めて設立された診療科としてその誇りを胸に、この高きハードルを維持することを目標とし、今後も多くの先輩方のご指導を受けながら、そして将来を担う若き学生、医師達にその伝統を受け渡し、本学、北海道、本邦、そして世界の医学界をリードする存在であり続けることを目指していきます。

(2019年4月記)