北海道大学病院内科Ⅰ(第一内科)

キャリアイメージ

2018年度 インタビュー

中久保 祥 先生

内科Iは呼吸器診療をはじめレベルの高い環境ですが、
入局の決め手は、当科の雰囲気、人との縁でした。
東邦大学医学部 微生物感染症学講座
特別研究生(国内留学)

中久保 祥 先生

中久保祥 先生

※本ページの内容は、2018年にインタビューした時点のものです。

略歴
2009年 北海道大学医学部 卒業
2011年 北海道大学内科Ⅰ 入局
2015年 北海道大学大学院博士課程 入学
2016年 東京高輪病院 総合内科感染症科 勤務 (国内留学)
2017年~  東邦大学医学部 微生物感染症学講座 特別研究生 (国内留学)
関連病院の豊富さと、そこで得られる骨太の臨床経験は他には代えがたいものです。
1. 内科Ⅰ(第一内科)を選んだ理由をお聞かせ下さい。

中久保祥 先生

私は2009年に北大医学部を卒業し、2018年で医師10年目となりました。北大病院の初期研修医プログラム(1年目北大病院、2年目砂川市立病院)を選択しましたが、4月、医師としてのスタートを迎えてくれたのがここ、内科Ⅰでした。3か月研修しましたが、当科の抜群の雰囲気の良さに惹かれ、学びに満ちた楽しい日々を過ごしたことをよく覚えています。その後他科での研修、2年目の砂川市立病院での研修を経て、最終進路についてはかなり悩みました。しかし最後は当科での楽しい思い出と様々なご縁を大事にして、入局を決めました。この時に感じていた当科の良さは、その後8年経った今でも、変わっていないように思います。

2. 関連病院での研修はいかがでしたか?

内科Ⅰの関連病院は当科の誇るべきところの一つだと思います。
私は初期研修2年目の砂川市立病院勤務時に当科入局を決めましたが、同院は当科の関連病院であったため、そのまま後期研修先として希望し、3年目も続けて勤務しました。砂川市立病院は500床規模の大病院でハード面がかなり充実していながら、循環器内科以外はすべて「内科」として診療にあたるため、必然的に幅広い内科領域をカバーしそれぞれの専門性も要求されることになる、稀有な病院です。あらゆる内科疾患の患者さんを担当しつつ、内科外来、救急外来、カメラなど検査手技を経験します。日々の業務に忙殺され、あまりに拙い実力でしたので、振り返れば手痛い失敗も苦い思い出も数多くありますが、臨床医としての経験、自信、度胸を確実に培ってくれました。主体性をもって診療に取り組むサポートをしてくれた指導の先生方への感謝は尽きません。

2012年からは帯広厚生病院の第一内科(呼吸器内科)で研修をしました。砂川市立病院とは対照的に、呼吸器メインで診療しましたが、十勝地方のあらゆる呼吸器疾患症例を一手に引き受け非常にアクティビティの高い科でした。より高い専門性を磨きつつ、感染症や総合内科的な横断的な診療、考え方を鍛えるにはこの上ない環境でした。指導の先生方も、また帯広の気候風土も素晴らしく、かけがえのない二年間を過ごせました。

3. 留学生活について教えてください。

2014年から北大病院で勤務し、翌年北大大学院に入学しました。これまで、呼吸器診療に加えて総合内科、感染症診療の勉強と実践に特に力を入れて取り組んできましたが、臨床・研究両面でスキルアップを目指して3年間国内留学することを決めました。2016年に東京高輪病院総合内科感染症科で勤務、2017年から東邦大学微生物感染症学講座特別研究生として現在に至っています。

高輪病院では救急ベースの総合内科、感染症診療を行いましたが、HIV感染症や渡航関連感染症など特殊な感染症の診療経験も得ることができました。また、呼吸器疾患患者さんを診療する機会も多かったですが、東京に出てみて、改めて北大内科Ⅰの診療レベルの高さが実感できました。現在は週1回救急外来の非常勤勤務をしており、研修医教育にも携わることができています。

東邦大学ではマウスモデルを用いて肺炎球菌の保菌や感染症の病態、治療について研究を行っています。臨床からの疑問点を研究に持ち込み、また研究内容をいかに臨床に還元できるかを考え実験計画を立て、ひたすら自分で手を動かして実践し、その結果に一喜一憂する日々です(これまでのところ「憂」が圧倒的に多いですが、、)。努力、労力の量に見合う成果が出る保証が全くない中での日々は辛いものもありますが、臨床の世界のみを知るよりも、その背景を支えてきた、先人たちの地道に積み重ねてきた基礎研究の流れに自分も身を置くことは、非常に有意義に思います。

東京に行く直前に長男が、最近次男が生まれ、私生活にも大きな変化がありました。留学生活は、医師としても家庭人としても、さらなる彩りを加えてくれているように思います。

実際の深いところは、入ってみないとわかりません。
少しでも興味があれば、きっかけは充分です。
4. 学生・研修医のみなさんへ

内科Ⅰは選択肢が多く、主体的な選択を尊重してくれる風土がしっかりあります。関連病院の豊富さとそこで得られる骨太の臨床経験は他には代えがたいものです。大学では呼吸器診療をはじめ、非常にレベルの高い環境に身を置いている自覚もあります。
ただ、先ほど述べた通り、私の入局の決め手は、当科のもつ雰囲気、出会った人々との縁でした。正直、私自身は内科系だとは思っていましたが、呼吸器など特定の専門領域に強く惹かれたりしていたわけではありません(笑)。実際の科や専門領域の深いところは、入ってみないとわかりませんよ。ですから少しでも興味があれば、きっかけはそれで充分です。ぜひ一度見学、研修をご検討ください。我々と良き縁を作って、そして一緒に頑張ってみませんか。